小学校5年生から始まる家庭科は、高等学校まで必修の教科です。
本書は、このうち義務教育である小中学校5年間を見通した家庭科の授業ができるよう、小学校教員および中学校の家庭科教員をめざす学生の皆さんを主な対象として編集したテキストです。
理論編、実践編、基礎知識編の3部構成とし、第I部の「家庭科教育の変遷と理論」では、家庭科のこれまでと現在、そしてこれからに分けて、教科の課題と展望を俯瞰できるようにしました。家庭科はどのようなイメージで捉えられているか、学校教育の中でどのように成立し、位置づけられてきたか、そして現代の諸課題に対して果たす役割は何か、学校教育で家庭科を学ぶ意義を考えるための情報を提供しました。
第II部の「家庭科の授業設計とその実践」では、授業の計画から実施までの基本的手順と留意事項とともに、教育実習や研究発表会など様々な授業研究を通じて実践された学習指導案やワークシートを掲載しました。具体的な事例を参考にして授業を構想しやすいようにしています。
第III部の「教材研究・授業づくりのための基礎知識」では、授業構想に欠かせない教材研究に役立つよう、学習内容に関する用語の定義や、事象の基本原理や仕組み、学習のポイント、小中学校の内容の系統などを解説しています。巻末には、家庭科に関する出来事の年表や学習指導要領の変遷を資料としてまとめました。
また、大学のオンライン講義でも使えるよう、書き込んで自習もできるワークを付しました。
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