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室町時代、南北朝の対立を克服して公武統一政権を樹立し、最高権力者にまで上りつめた足利義満。合戦のない平和国家の骨格を創り上げた日本史上の重要人物として、再評価されている。政治権力を握ったまま出家し、「法皇」政治を開始するなど、父祖・子孫たちが叶えられなかった野望を実現するため、義満はどのような戦略をとったのか。1000点を超える発給文書を丁寧に検証しつつ、一筋縄では行かない、強かな専制君主の実像に迫る。
序 章 足利義満研究の現在
第一章 足利義満の嗣立
第二章 細川頼之の管領時代─足利義満政治の基礎固め
第三章 斯波義将の管領時代─足利義満政治の開幕
第四章 南北朝の合体─公武統一の前提
第五章 地域権力との対応
第六章 公武統一政権の確立─応永年間の足利義満
第七章 足利義満の精神世界
第八章 東アジア国際環境の変貌
終 章 足利義満とは何か
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