悟りと葬式

筑摩選書

悟りと葬式

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
筑摩書房
著者名
大竹晋
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2023年4月
判型
四六判
ISBN
9784480017703

悟りと解脱を目ざすはずの仏教が、なぜ葬祭を行なっているのだろうか。仏教が辿ってきた歴史を、土着信仰との結びつきなど、民俗学的見地を交えて俯瞰する。

出家者の悟りのための宗教として機能していた仏教が在家者の葬式のための宗教としても機能するようになったのはなぜか。布施、葬式、戒名、慰霊、追善、起塔それぞれの始まりを求め、アジア各地の仏教を探っていく。悟りを開いた出家者の霊力に対し、在家者が抱懐する聖者崇拝。布施をくれる在家者の要望に応え、出家者が受容する土着習俗。仏教学、民族学、文化人類学の成果をもとに、アジア各地に共通の背景を解明し、弔いが仏教となっていく過程を俯瞰する。

【目次】

序章 それぞれの仏教

第一章 布施の始まり

第二章 葬式の始まり
一 出家者が出家者の葬式を行なうこと
二 在家者が出家者の葬式を行なうこと
三 出家者が在家者の葬式を行なうこと
四 在家者が出家者に布施を与えて引導させて在家者の葬式を行なうこと

第三章 戒名の始まり
一 出家者が生者に戒を授ける時に名を与えること
二 出家者が亡者に戒を授ける時に名を与えること

第四章 慰霊の始まり
一 在家者が亡者に布施を供えること
二 在家者が出家者に布施を与えて亡者を餓鬼趣から善趣へ転生させること
三 在家者が出家者に布施を与えて亡者を悪趣から善趣へ転生させること
四 出家者/在家者が布施に呪文を唱えて亡者を餓鬼趣から善趣へ転生させること
五 出家者/在家者が亡者に呪文を唱えて亡者を悪趣から善趣へ転生させること

第五章 追善の始まり
一 在家者が出家者に布施を与えて追善を行なうこと
二 在家者が出家者に布施を与えて追善に類することを行なうこと

第六章 起塔の始まり
一 出家者が出家者の塔を起てること
二 在家者が出家者の塔を起てること
三 在家者が在家者の塔を起てること

結章 葬式仏教の将来

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top