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近年、日本のスポーツをめぐる社会問題が目立つようになってきた。「ブラック部活」は部活動における長時間練習、指導者による体罰、部活内のいじめ等を指し、こういった問題は周知のとおり後を絶たない。その原因の一つに「部活1競技主義」がある。中学校で部活に入ったら卒業するまでその競技を続けるのが日本流だが、海外では「部活動のシーズン制(年間を通して季節ごとに複数のスポーツをする)」がスタンダードだ。これがマルチスポーツで、簡単にいえば「多種目のスポーツをする」ことである。
海外ではマルチスポーツを政策的に導入している国々が多く存在し、その中にも課題はあり、現在も研究が続けられている。
本書は他国のスポーツにおけるグローバルスタンダードを紹介し、諸外国の取り組みをそのままコピー&ペーストするのではなく、そのメリットや課題を探究することで部活動を含めた日本スポーツ界全体の未来予想図を議論するための教材としてわかりやすく解説する。新しく導入された探究学習のテキストとしても最適の一冊!
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