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-カーボンニュートラル社会に貢献する冷凍空調技術-
熱駆動サイクル技術は、吸収・吸着・化学反応のいずれを用いる場合でも、熱を主たるエネルギー源として動作する。吸収剤・吸着材の物性や反応に応じて使用する熱源温度は多様である。冷凍サイクルの構成方法によっても対応できる熱源温度は様々である。その機能は空調用の冷熱供給や温熱供給にとどまらず、蓄熱や熱輸送にも応用できる。
本書は熱駆動ヒートポンプ、除湿、蓄熱、吸着冷凍機、吸収冷凍機、デシカント空調、化学蓄熱それぞれの分野について解説している。
編集:公益社団法人 日本冷凍空調学会
監修:秋澤 淳(東京農工大学大学院工学研究院 教授)
宮崎 隆彦(九州大学 総合理工学研究院 教授)
榎木 光治(電気通信大学大学院 情報理工学研究科 准教授)
-目次-
熱駆動サイクル(総論)
1. 熱駆動サイクルの基礎メカニズム
1.1 吸着の基礎とエネルギープロセスへの応用
1.2 液体への熱・物質移動 ―吸収システムにおける吸収溶液と冷媒蒸気を例に―.
1.3 化学反応を用いた熱エネルギー貯蔵の基礎と応用
1.4デューリング線図とサイクル設計
2. 吸着ヒートポンプ・冷凍サイクル
2.1 吸着冷凍機/ヒートポンプの動作原理・サイクルの基本構成
2.2 吸着材料の特性とサイクルの性能
2.3 吸着冷凍サイクルの高性能化
2.4 自動車における吸着蓄熱技術の応用
3. 吸収ヒートポンプ・冷凍サイクル
3.1 吸収式サイクルの基本動作原理、サイクルの基本構成
3.2 吸収冷凍機の冷媒および吸収溶液
3.3 吸収ヒートポンプと低温駆動サイクルの応用
3.4 吸収ヒートポンプの廃熱利用と応用事例
3.5 吸収冷温水機の再生可能エネルギー利用と太陽熱への応用事例
3.6 木質ペレット焚吸収冷温水機
4. デシカント空調システム
4.1 デシカントシステムの動作原理と基本構成
4.2 デシカントシステムにおける水蒸気吸着材
4.3 デシカント空調機の構成および各種吸着材を用いた空調ユニット
4.4 デシカント空調システムの導入事例、課題と将来性
5. ケミカル系蓄熱・ヒートポンプ
5.1 化学反応を用いたケミカルヒートポンプの動作原理
5.2 化学蓄熱材
5.3 化学蓄熱・ヒートポンプシステムの高性能化
5.4 化学蓄熱・ヒートポンプシステムの実用化に向けて
5.5 CaO/H2O系化学蓄熱システムの開発
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