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【編集後記より】(抜粋)
2021年11月27日(土)、孫文研究会は神戸華僑華人研究会と共同開催で、辛亥革命110周年記念国際学術シンポジウム「東アジア世界と共和の創生」をZOOMにて開催した。………シンポ当日は、報告者や運営関係者以外に、44名の一般参加者(孫文研究会・神戸華僑華人研究会会員を含む)があった。海外からも多くの参加があり、時差にもかかわらず、真夜中の現地時間を押して、アメリカ大陸などから何人かの若手研究者が討論に加わってくれた。………
ここに上梓する論文集は、シンポジウムの基調講演、学術報告、発言をまとめたものであり、シンポ当日の議論を踏まえ、それぞれの報告者、発言者による加筆修正を経て成ったものである。
二十世紀初頭の中国で最初に生まれた共和国の歩みは荊に満ちたものであり、それから100年以上が経過した現在においても、それが打倒の対象とした封建専制という頑強な地盤を突き崩すことができてない。憲政を構築しようとする試みも、幾度となく挫折している。共和の創生を目指した彼らの初心が何であり、それがいかなる理由から、現在我々が身近に見るような閉塞した社会状況を生み出すに至ったかを省察することは、近代の東アジアを研究する者のみならず、今後の世界において自由かつ公正な社会の実現を目指す全ての人たちの共通の課題であると信じる。
本書を手に取られる方々が、本書に収めた論考から、その手掛かりを見付けて頂けることを、心より願っている。(緒形康)
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