「人前でうまく話せない」「言いたいことはあるのに、言葉が出てこない」「何から書けばいいのかわからない」「わかっているのに説明できない」・・・
大学に入ると、高校までとは異なる環境で日本語を使用する機会が増え、日本語を使いこなすのは難しいと気づく学生が多くいます。
例えば、プレゼンテーションの機会が増え、自分の考えを大勢の前でわかりやすく話すことが求められます。また、教員とも、高校までの先生とは異なる関係で、会話や議論をするようになります。フィールドワークなどで、初対面の方と話すことが増える人もいるかもしれません。
また、課題としてレポートが課されることが増え、文章だけで自分の考えを正確に説明しなければならない場面が増えます。そして、その経験を積み重ね、大学を卒業する際には「卒業論文」という形でまとまった文章を書くことが多いでしょう。
大学卒業後の進路の1つとして、就職を目指す場合には、履歴書やエントリーシート、面接、グループワークなどによる就職試験を受けます。そこでは、日本語を使用して、自分自身を魅力的に表現し、相手に正しく理解してもらう必要があります。
また、フィールドワークなどで、インタビューなどの活動に取り組む機会もあることでしょう。
大学で求められる日本語は、トレーニングで身につけることのできる「スキル」です。どのような表現を用いればよいのか、何をどのような順番、方法で説明すればよいのかなどを学んでいきましょう。そして、トレーニングを繰り返していきましょう。
本書は、そのように日本語を学ぶのに最適なテキストです。テキストの内容を暗記するだけでなく、実際の生活の中で日本語を使いこなせるようになることが重要です。
活動自体が、実践的な日本語を使うトレーニングになるような構成になっています。
本テキストでは、豊富な問題演習を用意しました。皆さん自身が考えながら、日本語を使っていけるように工夫された問題がたくさんあります。課題として提出できるよう切り取り線の入った解答用紙も準備しました。繰り返し同じ課題・活動に取り組めるよう、追加の問題演習用紙のダウンロードにも対応しています。
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