中森明菜 消えた歌姫

中森明菜 消えた歌姫

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出版社
文藝春秋
著者名
西崎伸彦
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2023年4月
判型
四六判
ISBN
9784163916842

「何がみんなにとっての正義なんだろう?」
 2022年12月、中森明菜は公式HPでファンに問いかけた。
 そして、こう続けた。
「自分で答えを出すことに覚悟が必要でしたが、私はこの道を選びました」

 表舞台から姿を消して5年あまり。彼女の歌手人生は、デビューした1980年代を第1幕とすれば、混迷の第2幕を経て、これから第3幕を迎えようとしている。

「お金をね、持っていかれるのはいいんです。でも一緒に心を持っていかれるのが耐えられないの」
 1990年代に入り新事務所を立ち上げてレーベルも移籍した頃、雑誌のインタビューで打ち明けていた。
 孤高にして寂しい――。
 不朽の名曲「難破船」を提供した加藤登紀子は、明菜をそう表現した。
 自らの道を進もうとするほどに孤独になっていく「歌姫」の肖像。

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