1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
初期瑜伽行唯識学派の最重要文献である『大乗荘厳経論』は,それ以前の伝統を受け継ぎつつ,新たに大乗菩薩道の体系を構築しようとする重要なテキストである。
なかでもより重要な位置を占める「発菩提心」を詳しく説明する「発心品」について、諸本対校の校訂テキストを提供し、精確な現代語訳を提示する。
「本研究叢書は,1)序説,2)梵文校訂テキスト,3)和訳,4)注解,5)チベット語訳および漢訳校訂テキスト,6)チベット訳のみで伝わる無性(Asvabh?va)による注釈と安慧(Sthiramati)による複註の校訂テキストおよび和訳,7)附論,8)梵和索引,をもって構成される。特に,中心となる梵文校訂テキスト・和訳・注解の編集には意を用いた。Sylvain Leviの刊本(1907年)を底本として,本職がネパール国内で収集した諸写本マイクロフィルムおよび同じくネパール梵本である大谷探検隊将来の龍大A本・B本を基礎に,近年チベットで発見された注釈書の梵文写本資料を併用して校合した批判版梵文テキストを作成するとともに,上記二注釈を参照しつつ精確で読みやすい現代語訳を試みた。注解では,テキスト内部の相互参照および関連する諸経論の記述への参照に注意を払い,思想史的視点から多角的な考察を加えた。」(「はしがき」より)
【執筆者】
上野隆平,岡田英作,桂紹隆,加納和雄,北山祐誓,桑月一仁,間中充,高務祐輝,内藤昭文,中山慧輝,能仁正顕,乗山悟,早島理,早島慧,藤田祥道,若原雄昭
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。