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来世は牛か蛇か、それとも地獄か。
冥界探訪、祟りをおこす仏像、声をあげる仏像、恩返しする髑髏、恩義を感じて見逃す鬼、牛に生まれ変わった父、前世の記憶をもって復讐する転生者、未来予知する禅師。なぜ、なんのために、僧・景戒は、怪異譚を収集し、日本最古の仏教説話集として編んだのか。自らの仏道修行として因果応報と転生の論理で読み替え、あるべき僧の姿を追い求めた景戒を通して、奈良朝から平安初期の転換期を生きた人々の心性を読み解く。
[目次より]
序曲――ouverture
第一章 よみがえりと転生
第二章 因果応報と〈やまひ〉
第三章 病気治療と山林修行――『日本霊異記』の密教的信仰
第四章 〈夜〉を生きる
第五章 仏像の霊異
第六章 因果と〈はぢ〉
第七章 景戒と夢解き――実践者のテキスト
第八章 『霊異記』という〈時空〉
第九章 僧の境位と現報の語り――『日本霊異記』のめざしたもの
第十章 悪女と救済――『法華験記』下巻第一二九話
第十一章 神仏習合研究史ノート――方法的枠組みの転換へ向けて
初出一覧
あとがき
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