遅いインターネット

幻冬舎文庫

遅いインターネット

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出版社
幻冬舎
著者名
宇野常寛
価格
825円(本体750円+税)
発行年月
2023年4月
判型
文庫
ISBN
9784344432772

インターネットは世の中の「速度」を決定的に上げた。
しかしその弊害がさまざまな場面で現出している。世界の分断、排外主義の台頭、ポピュリズムによる民主主義の暴走は「速すぎるインターネット」がもたらすそれの典型例だ。 『遅いインターネット』が主張するこの指摘はコロナ禍とウクライナの戦争が起こる中、悪い意味で加速している。
いま改めて最新の分析と対抗策を大幅に加筆しついに文庫化。 インターネットによって本来辿り着くべきだった未来を取り戻すには、今何が必要なのか。気鋭の評論家が提言する。
解説:成田悠輔
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序章 オリンピック破壊計画
TOKYO2020/平成という「失敗したプロジェクト」/「動員の革命」はなぜ失敗したか /走りながら考える

第1章 民主主義を半分諦めることで、守る
2016年の「敗北」/「壁」としての民主主義/民主主義を半分諦めることで、守る/民主主義と立憲主義のパワーバランスを是正する/「政治」を「日常」に取り戻す/インターネットの問題はインターネットで

第2章 拡張現実の時代
エンドゲームと歌舞伎町のピカチュウ /「他人の物語」から「自分の物語」へ /「他人の物語」と映像の世紀/「自分の物語」とネットワークの世紀/『Ingress』から『ポケモンGO』へ /ジョン・ハンケと「思想としての」Google/仮想現実から拡張現実へ /拡張現実の時代/個人と世界をつなぐもの/物語への回帰/「大きな物語」から「大きなゲーム」へ/文化の四象限

第3章 21世紀の共同幻想論
いま、吉本隆明を読み直す/21世紀の共同幻想論 /大衆の原像「から」自立せよ /「消費」という自己幻想/吉本隆明から糸井重里へ/「政治的なもの」からの報復/「母性のディストピア」化する情報社会

第4章 遅いインターネット
「遅いインターネット」宣言 /「速度」をめぐって /スロージャーナリズムと「遅いインターネット」/ほんとうのインターネットの話をしよう /走り続ける批評

文庫版書き下ろし 新章
分断する社会とより「速い」インターネット時代への対抗戦略
1.コロナ・ショックと「速い」インターネット/2.なぜ人はウイルスを直視できなかったのか/3.パンデミックとデジタル・レーニン主義/4.プラットフォームの時代と、その罠 /5.持たざる者たちの希望と絶望 /6.金融資本主義とプラットフォーム /7.21世紀のグレート・ゲーム /8.回帰と加速 /9.戦争と「遅い」インターネット/10.プロパガンダの本質 /11.モノからコトへ、再びモノへ?/12.肉でも穀物でも酒でもなく、禁断の果実を /13.強い物事と弱い人間 /14.プラットフォーム下の実空間/15.「庭」へ/16.SDGsの18番目の目標

解説:成田悠輔

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