19 世紀から現代に至る「部屋の芸術」。
「部屋」の描写に並々ならぬ関心を抱いた作家たちの作品と、今を生きる作家たちによる最新の「部屋」にまつわるインスタレーションを掲載する作品集。
パンデミック以降、私たちの生活様式は大きく変化した。移動が制限された状況で誰もが多くの時間を過ごしたのが、「部屋」という空間である。安心をもたらす室内での生活は、外の世界からの隔絶がゆえに閉塞感と隣り合わせのものだった。他方、閉じられた空間で紡がれた親しい人たちやかけがえのないものとの関係は、日常を生き抜くためだけではなく、変化の乏しい生活に彩りを添えるのに、欠かせないものであったと言えるだろう。
個性にあふれた作家たちによる多彩な室内の表現は、ステイホームの経験を通じて静かに変容した私たちの心のなかで、新たな像を結び始めるだろう。
掲載作家:ベルト・モリゾ、ヴィルヘルム・ハマスホイ、ピエール・ボナール、エドゥアール・ヴュイヤール、アンリ・マティス、草間彌生、ヴォルフガング・ティルマンス、髙田安規子・政子、佐藤翠/守山友一朗
本書は、ポーラ美術館のコレクションを中心とした、同館開催の展覧会「部屋のみる夢―ボナールからティルマンス、現代の作家まで」の公式図録兼書籍。
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