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★ 『制作工程』と『つまずきやすい点』を
豊富なビジュアルでやさしく解説。
★ 映像で彫り方のコツが確認できる。
◆◇◆ 監修者からのコメント ◆◇◆
私は、幼い頃から絵や工作が好きで
地元の造形教室に通う少年期を過ごしました。
「三つ子の魂百まで」ということわざの通り、
その後本格的に彫刻家の世界を目指し、
ご縁あって今日、仏師の道を歩んでおります。
仏像彫刻の限りない楽しさを広めたいという想いで、
仏像彫刻教室を開き生徒さんと共に日々、
仏像彫刻を楽しんでいます。
本書は、はじめて仏像彫刻に取り組む人
一度仏像彫刻に挑戦したが諦めてしまった人
に向けて意識すべきポイントをまとめた1冊です。
最初のなにをしたらよいかという不安なポイントの解説、
どの彫刻刀で彫れば良いかなど細かい指示などに
対応する豊富な画像と解説をさせていただいております。
また、彫り方などのポイントとなる動きを
二次元コード読み込みの動画でご確認いただけることも
本書の試みとしております。
一度は手にしてみたい、自分で彫ってみたいという
憧れはよくわかります。
未経験でも道具、材料、資料がそろえば
最高峰の仏像に挑戦するのは可能です。
しかし、基本や経験もなしに挑んでしまうと
余りに高すぎる理想とのギャップで、
自分の不甲斐なさに気づき心が折れてしまいます。
諦めた方はいきなりエベレストに挑戦したのと
同じと言えます。
最高峰の仏像を制作した先人に思いを馳せますと、
どれほどの努力と時間を過ごしていたのかは
容易に想像できるはずです。
まずは本書の「釈迦如来像」「阿弥陀如来像」
「薬師如来像」「毘沙門天像」
をマスターしてください。
本書の仏像は難しい所をそぎ落とした
「きほんの形」になっています。
釈迦如来像でいうと顔の細部、手の表現、衣のしわ、
毘沙門天像も顔の細部、体の動きなどは省略しています。
一通り彫ってから表現、しわ、
体の動きなどの表現を学んで追加していってください。
少しずつ理想の仏様に近づいていくのが
実感できるはずです。
千里の道も一歩から一歩一歩共に
学び進んでいきましょう。
鈴木 謙太郎
◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆
☆第1部 準備編
制作する前に押さえておくこと
☆第2部 実践編
「 きほん」をマスターしながら彫り進める
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