1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
信仰を糧にしてひたすらに短歌に向き合い続けた十六年の記録。精一杯いまを生きる歌人・澤本佳歩の渾身の第一歌集。
救済を信じながら、澤本は、精一杯生きている。必死で、全力で生きている。この一冊には、等身大の澤本佳歩が、赤裸々に、かつ、力強く描かれている。(堀田季何・栞より)
信仰や病に誠実に向き合いながら歌を紡ぐ作者の姿に、読者は引き込まれていく。だからこそ、歌集の最終盤は、恋の感情や、作者が影響を受けたものごとがとても自由に歌われていることに一読者として安堵の念を覚えたことを、特に記しておきたい。(西巻真・栞より)
他者の歌を触媒として書かれたエッセイも二篇おさめられており、どちらにも作者の短歌観、人生観がよくあらわれている。誠実な人の誠実な歌集だと思う。(冨樫由美子・栞より)
百円の工賃の重み噛みしめる仕事を終えてジュース買うとき
健常に見えると励ますやさしさの底を流れる偏見を嗅ぐ
「再発をしてたら治療あきらめる」テレビ観ながら母に呟く
いずれ来る死を主のもとへ帰る日と恐れぬわれに医師の頷く
充血の眼にて追うハンセン病歌集に見える盲(めしい)の生活(たつき)
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。