装幀余話

装幀余話

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出版社
作品社
著者名
菊地信義
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2023年3月
判型
四六判
ISBN
9784861829604

生きていることのすべてが

装幀の素材になっていた。



一万五千点余の本を手がけた

稀代の装幀者が語り下ろした、

本と装幀への思い



「何かアイディアがなくても、菊地のところへもって行けばなんとかしてくれる」というのは、……反射板みたいな「菊地信義」なんです。当時、四十代半ばから五十代にかけてのころは、大袈裟にいえば、日々生きていることのすべてが装幀の素材になっていた。朝、銀座の松屋のショーウィンドウで見たものが即素材になったり、画廊で見た版画にインスピレーションを受けたり、特に意識していないものの、目に入ってくるモノすべてがどこかで手掛けている装幀に結びついてくる。それは自分が作る以前に、見えない小説の世界を見えるものにする装幀者として、あくまでも「見る人」だからなんです。(本書「裏のない紙 装幀余話」より)

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