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現実の中国は異世界と心得よ
建国から74年、共産党一党独裁の新しい国であるにもかかわらず、日本人は独自解釈で中華人民共和国を見てしまう。
ゆえに日本人が考える「中国像」は中国人から見れば「異世界」である。そして現実の中国も日本人にとって知られざる「異世界」なのである。
それを知れば、〝ふわっとした危機感〟を〝現実的な危機意識〟に深める必要があることに気づいていただけるだろう。
本書は昨今の中国の動きについて〝ふわっとした危機感〟を覚え、実態を認識したいと考えている方に向けて解説するものである。
「どこから知見を深めていけばよいかわからない」
「脅威に現実味が感じられない」
「とはいえ、このままスルーしてもいられない」
そんなスタート地点に立つあなたに向けての一冊だ。
近現代と2000年以上続いた「皇帝の時代」の歴史を行き来し、中華という世界観と行動原理をひもといていく。
『本書は歴史的な視点から、中国の政治・宗教・文化・社会全般を考察の対象にしたものだ。「中国」に関する筆者独自の政治論・宗教論・文化論・社会論を多角的に展開しているので、いわば「石平の中国論」のすべてがこの一冊に凝縮されている、という感じである(著者あとがきより)』
【本書の内容】
第1章 白紙の乱 民衆が「皇帝はいらない」と叫ぶ国
第2章 皇帝の設定 中華の世界観と皇帝の行動原理
第3章 皇帝の外交 隣国を悪魔の国に仕立てる
第4章 民族と国土と民 漢民族の行動原理
第5章 漢意と日本人 日本精神と中華思想の関係
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