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乳幼児はとても不思議な生き物です。生まれたての乳児は、次第に人を意識し、仲間を見分け、社会の一員となるように行動していきます。それはなぜでしょうか。世界のどのような暮らしの中でも起こる現象ですが、その仕組みについては誰も知りません。
本書では、これらの発達についてわれわれの祖先に最も近い類人猿(チンパンジー・ボノボ)と乳幼児の比較実験を紹介しながら人間独自の発達の仕組みを解明していきます。著者自身を含む最近の研究から、乳幼児は、他者がどのように考えているという意識を始めるだけでなく、ある時期を超えると仲間を尊重し、その中で平等に扱われることを期待し、その一員として振る舞うように行動を選択するという事がわかってきました。
人間がもつ人間らしさを生み出す心の仕組みとは何か。発達に興味をもつすべての人にお送りしたい1冊です。
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