なぜ「救い」を求めるのか

宗教のきほん

なぜ「救い」を求めるのか

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出版社
NHK出版
著者名
島薗進
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2023年3月
判型
B6
ISBN
9784140819357

日本の宗教研究の第一人者が、宗教という営みの“核心”を明らかにする!

アンデルセンや宮沢賢治の物語をはじめ、文学や芸術における「救い」というテーマは、昔も今も人の心を打つ。この「救い」の教えは、キリスト教、仏教、イスラームなど世界中の宗教において教義の中心となってきた(そのような宗教を「救済宗教」と言う)。なぜ、宗教では「救い」が重要とされ、普遍的な教えとなってきたのか。

一方で、先進国、特に日本では、宗教への信頼が揺らいでいる。しかし、そんな現代社会においても、従来とは形を変えながら求められる“宗教性”があるのではないか。

宗教の起源から現在にまで通じるこのような問いに、救済宗教と文明の歴史をたどることで理解と考えを深め、宗教という営みそのものの核心に迫る。

第1章 信仰を求めない「救い」――文芸が表現する救済宗教的なもの
第2章 「救い」に導かれた人類社会――歴史のなかの救済宗教
第3章 なぜ「救い」なのか――文明史に救済宗教を位置づける
第4章 「救い」のゆくえ――「救済宗教以後」を問う

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