特集:食料安全保障を実現する国内フードシステム
特集 食料安全保障を実現する国内フードシステム
──農業者、事業者、消費者にとっての公正な価格と取引
すべての人が、活動的で健康的な生活のために、日常的な必要と好みに合わせて、安全かつ良質で十分な食料に、物理的・社会的・経済的に接近できる状態になるには、何が必要なのか。本特集では、この「日常における食料安全保障」の実現に向け、農業者、食品製造業者、流通・小売業者を通した供給の安定、供給される食料の質、消費者の元までの供給の状態、消費者側の経済を含むアクセス状態を考える。特に農業者、事業者、消費者にとっての公正な取引と価格形成に注目し、海外動向を参考に展望する。
■巻頭言
特集に寄せて
公正な取引と価格形成から展望する日常における食料安全保障の実現
小嶋大造・新山陽子・杉中淳・安藤光義
特集
食料安全保障を実現する国内フードシステム
──農業者、事業者、消費者にとっての公正な価格と取引
小嶋大造+新山陽子+杉中淳+安藤光義 責任編集
■インタビュー
森山〓衆議院議員(自由民主党食料安全保障に関する検討委員会・委員長)に聞く
再生産を可能にし、農畜産業を持続させる価格形成の必要性
──食料・農業・農村基本法改正を見据えて
聞き手……新山陽子+小嶋大造
■座談会
日常における食料安全保障の実現をめざして
──フランス、イギリスからの示唆を日本にどう活かすか
……安藤光義+杉中淳+新山陽子+小嶋大造
■Ⅰ 食料安全保障を実現する国内フードシステムのあり方
──市場価格形成システムの変革の方向
●1 食料安全保障に向けたフードシステムの付加価値分配
──事後的再分配から市場ルール改革による公正な分配へ
……小嶋大造+杉中淳+安藤光義
●2 農業の存続とフードシステムにおける公正な価格形成
──生産コストの考慮……新山陽子
●3 生鮮食品の公正な価格を考える
──公正な取引関係の構築に向けた政策・戦略課題……木立真直
●4 消費者の食品選択行動の変革可能性
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