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木のいのちが消えかかっているとき、そばにいたクモは何もできず、
ただ小さくなっていく木を見て、怖かった。
でも、木はクモがそばにいてくれるだけで幸せなのだと言う。
そして迎えた最期の日。
クモはもう怖くはなかった。自分の足で一歩を踏み出した。
祖母の死に直面した著者・村上ひとむさんが、何もできなかった自分を悔いた経験をもとに創作。
作者の人柄があふれた優しいタッチの絵が、幅広い年代の読者を癒してくれます。
もうすぐいのちのお別れが来る方のそばにいて「もっと何かしてあげられないのかな」と悩むすべての人に、
「そばにいるだけでいい」
「話をきいてあげるだけでいい」
という大切なメッセージを伝える絵本です。
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