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2022年の生誕100年を機に改めてその業績が注目されている安川加壽子。戦後日本の音楽界を牽引してきた彼女が一番身近な生徒たちのために開いていた小さな発表会は、当時の貴重なプログラムを見るだにその粋な選曲に驚かされる。本書は、現代でもなかなかお目にかかれないような圧巻のセンスで組まれた発表会プログラムをもとに、なかでもとくに魅力的な楽曲を年代順に収載した。クラヴサン曲からプーランクまで多彩な顔触れが並ぶ。
編者は、当時発表会で演奏した経験もある愛弟子・青柳いづみこ。これらの曲が当時の子どもたちのために選ばれた意図・意義を読み取り、楽曲ごとに演奏へのヒントを提示している。
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