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ウィーン原典版の「51の練習曲」では51の練習曲に加え、ほとんどが初出版の、30の追加練習曲も収録する。多く演奏活動を重ねたピアニストでもあったブラームスによる効果的なテクニックの鍛え方の指南本といえるだろう。ベーシックでありながら工夫に富んだものが多く、重音・レガート・オクターヴ・半音階など、多岐にわたるテクニックの練習を積むことが出来る。また、ブラームスが即興的に練習曲を変えながら練習していたことを踏まえ、同じ練習曲でも何パターンかを掲載し、現代の奏者も同じようにヴァリアントを練習できるようにしている。
ブラームスの楽曲に出てくる頻出テクニックに加え作曲語法に迫れる面もある、ピアノ学習者にとって大変ためになる楽譜である。
翻訳はピアニストで学芸大にて教鞭をとる野田清隆が担当する。
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