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戦後最大級の未解決事件、重要参考人「消えた神父」の足跡と最期
BOACスチュワーデス殺人事件の重要参考人として日本社会を騒然とさせ、その後忽然と消えたベルギー人神父、ルイス・ベルメルシュ。
帰国後の神父と会った唯一のジャーナリストが宿願に再び向き合うべく立ち上がった矢先、カナダから届いたのは一通の訃報だった――
知られざる神父の生涯から、残された謎に光を当てる!
……神父が日本を脱出して半世紀以上が過ぎた。
私は勢いで神父が住むカナダに飛び、手探りで彼の居場所を突き止め、ついに面会を果たした。その顛末をまとめた書籍も上梓した。
ところが、である。念願を果たしてすっきりしたのも束の間、私は新たな後ろめたさを抱えることになってしまった。平穏に暮らす神父の元に押しかけ、晩年を迎えた神父の「苦い記憶」を呼び覚ましてしまったっことは、果たして「正しい」ことだったのか。
いや、そんな逡巡は無用だ、事実は事実として伝えることに意味があり、価値があるのではないか。
そんな風に自問自答しているところに、新たな報せが届いた。
それは、私の寝覚めをさらに悪くするものであった。
(本文より)
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