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小学校などで配布される学校プリントに着目し、学校関係者と外国人保護者との円滑なコミュニケーションの方法について考える。学校文書のあり方や改善点を具体的に提案。外国にルーツを持つ子どもや保護者と接する全ての方に必須のガイドブック。
■「はじめに」より
本書は学校プリントに着目して、学校側と外国人保護者とのコミュニケーションについて上記のように多様な視点から考察しました。学校側と外国人保護者とのコミュニケーションのあり方や学校プリントそのものの表現法には、まだ改善される余地があると考えます。本書の付録では「外国人向けの情報作成及び発信のためのチェックリスト」や「学校プリントの改善例」が掲載されているので、教育現場の先生方に少しでも参考になれればうれしいです。
本書が、学校や行政が外国人保護者とコミュニケーションを取るためのガイドブックとして、日本在住の外国人の方々が日本の学校文化を知るきっかけとして、地域日本語教室の教材として、国際交流に興味を持っている方々の手掛かりとして、さらには教職課程の参考書としてなど、様々な方に手に取っていただいて、少しでもお役にたてれば執筆者ともどもたいへんありがたく思います。
■目次
●Part1:外国人保護者の声
外国人保護者から見る日本の学校プリント
日本人にとっての「常識」は外国人にとっての「非常識」
外国人保護者の気づきと提案
●Part2:学校教育現場の先生の声
日本語指導側から見る外国人保護者の困った行為
外国人保護者に学校のことを伝えるコツ
外国人保護者、地域、学校との連携
小学校における外国人児童支援の現状と今後への提案
学校プリントの伝統的価値とこれからの役割
学校教育学から見る学校と外国人保護者のコミュニケーション
●Part3:外国人保護者を支援する視点から
学校プリントを読む支援をする前に知っておくこと
学校プリントに現れる特徴的な語と文法
学校文書をシリア出身の保護者と一緒に読む
マイナスを埋めるだけではなくて-教室を多様な音でいろどる活動をしよう-
多文化共生社会の構築に向けて
■著者紹介
李暁燕(九州大学共創学部准教授)
平山智子(小学校日本語教室教諭)
大塚佳英(日本語指導員・地域ボランティア)
池田芳江(元福岡市日本語指導担当教員)
竹熊尚夫(九州大学大学院人間環境学研究院教授)
竹熊真波(筑紫女学園大学文学部教授)
多田孝志(金沢学院大学教育学部長教授)
本田弘之(北陸先端科学技術大学院大学教授)
森篤嗣(京都外国語大学外国語学部教授)
奥野由紀子(東京都立大学人文科学研究科教授)
山本冴里(山口大学国際総合科学部准教授)
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