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談話分析の第一人者である著者が、2010年以降に放映されたミステリードラマ25作品253話分の会話を詳細に分析し、ドラマ制作者の想像的で複雑な演出のプロセスを、言語学、会話・談話分析、記号論の視点から明らかにする。
■「まえがき」より
筆者は本書で、ポピュラーカルチャーのひとつであるミステリードラマをデータに、その演出のために使われる発話と記号を分析・考察する。アニメ、マンガ、ライトノベル、ゲーム、テレビドラマ、歌謡曲、J-POPなど、日本のポピュラーカルチャーの作品は、日本語の発話と記号を駆使することで生まれる。いわゆるソフトパワーの一部として、商品化される娯楽・芸術作品群は、国内のみならず、アジア圏をはじめとして海外でも広く消費されている。多くの作品はインターネットや市販のDVDを通して、世界中どこからでもアクセスでき、日本の言語文化は、内外のポストモダン文化のうねりを生み出している。このような膨大な消費文化を形成する日本語は、その演出の過程でどのような姿を見せるのか。どのような操作を通して表現されるのか。表現者はどのような効果を狙って日本語に工夫を凝らすのか。本書では、大衆的な娯楽・芸術作品としての日本語、消費する商品としての日本語のコミュニケーションの実情を、ミステリードラマというジャンルに焦点を当てて考察していく。具体的に分析の対象とするのは、巻末のデータリストに示すように、探偵ドラマや刑事・警察ドラマなどを中心とする連続・継続ドラマシリーズで、2010年以降にテレビ放送されたドラマのDVD、25作品(253話分)とする。
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