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本書は「マーケティングZEN」というマーケティングの新たな枠組みを提示するもの。
今日の複雑化、高度化したマーケティング手法は壁にぶつかっている。世界の企業は「顧客体験向上」の名の下に顧客の行動履歴をデータ化し、囲い込みを図ろうとしているが、言い換えれば、これは顧客の関心や不安感をあおり続けるマーケティングであり、顧客本位とはいえない。消費者にとっても企業にとっても精神的なストレスは高まるばかり。
一方で、ウェブ上の利用者履歴を追跡する「サード・パーティー・クッキー」が規制され、ターゲティング広告の見直しが始まっている。また、ユーザーインターフェース(UI)のデザインで顧客の行動を操る「ダークパターン」にも批判が集まる。企業にはマーケティング戦略の再構築が求められている。
こうした環境下で力を発揮するのが、マーケティングや経営における「禅的アプローチ」だ。「マーケティングZEN」とは、これまでのビジネスのあり方を見直し、無駄を削ぎ落とし、持続可能な環境・関係を意識した、見返りを求めない利他的なマーケティング手法。自社と他者との境界線を消していくことで、本来の顧客主義に戻り、企業活動に循環と持続性をもたらす。
すなわち、これはSDGsの実践とも重なる。
本書は、マーケティングZENの概要やいま求められている理由、事例について、マインドフルネスとマーケティングの専門家2人が解説する。
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