14歳の少女は、ある日目覚めたら自分が誰かわからず、物語管理局という時空の狭間に来ていた。目の前には立派なお城がそびえ立っている。すると、王子を名乗る不思議な少年がやってきた。彼曰く、お城には物語の登場人物たちが暮らしており、城主は親指姫だという。少女は自分が誰かを突き止めるため、「王子」と物語管理官として活動する。物語管理官とは、物語の世界で不幸になった者を救うのが仕事。「マッチ売りの少女」「裸の王様」などで不幸なキャラクターをふたりで救っていく。唯一の禁忌は、管理官は自分の物語に入ってはいけないこと。しかし、禁をおかして王子は自分の物語と思われる「人魚姫」の世界に飛び込んでしまい――。
キミの物語が世界を救うーーカンザキイオリ(原案楽曲)×花譜(歌い手)×綾崎隼(作家)×白身魚(イラストレーター)
読者から募集した物語が楽曲になった『それを世界と言うんだね』の感動のノベライズが満を持して刊行!
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