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人も器も。
こわれて、なおして、強くなる。
北鎌倉、金継ぎ青春ダイアリー!
北鎌倉で和菓子職人をしながら日本茶カフェ「雪華紋」を営む花菱眞白。
10代のころから茶道や弓道に親しみつつ、和菓子修行にいそしんできた眞白は2年前、念願だった日本茶カフェを開いた。彼女の店で供される和菓子の美しさ、美味しさもさることながら、その皿や茶わんも訪れる客の心をとらえていた。眞白がこつこつと集めてきた器の数々には時折、金で継いだ跡がある。実は、彼女の幼馴染の七堂夏樹が「金継師」で、割れてしまった皿や茶わんを漆で継いで修復し金を捲き、もとの姿よりさらに美しく味わい深くする日本の伝統技術「金継ぎ」の若い職人なのだ。彼の工房兼店舗兼住居である「七福堂」が「雪華紋」のすぐ裏なのもあって(そして、夏樹が静かに金継をする様子を見るのが好きで)眞白はしばしば彼のもとに通う。「七福堂」には同じく幼馴染で神社の跡継ぎ(でありつつサーファー)の亀岡桜士郎もよく現れて……。
3人をとりまく様々な人々、そして生き方を探る不器用な彼ら自身の、「修復」物語が「金継」を通して綴られる、北鎌倉青春ダイアリー!
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