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兄・経五郎の足跡を辿り、弟・三郎の胸中を想う
明治初期、近代化を推し進める政府は、有望な若者たちを欧米へ留学させた。
経五郎もその一人として米ラトガーズ大、英オックスフォード大へ留学し、立身出世を夢みて帰国したが、直後に佐賀の乱に巻き込まれ、足跡はほとんど残されていない。
本書は彼の残した数少ない足跡と、同時代に同じ場所で同じ時間を過ごしたであろう、名士たちの証言をもとに、点と点を結ぶ試みである。
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