70年以上にわたり臨床家として生涯現役を全うした希有な精神科医,西園昌久が該博な知識と臨床経験を基に聴衆に語りかける講演録。本書は,著者の考えるSSTの要諦と実践応用の工夫,そして精神医療全般についての記念碑的著作であり,SSTを通じてクライエントの生きる力を援助する,そのための基本技術と心構えを易しく解説したものである。
本書には,?SSTは相手と向き合い・受け止め・信頼関係を築くことが基本,?母子関係・父子関係を踏まえた育ち方を考える,?仲間に受け入れられ認められることを通じて人は成長する,?正のフィードバックは,人の微妙な気持ち?親密・不可侵と対人不安を理解する,?SSTだけで勝負せず「良い統合失調症治療の四つの条件」を視野において実施するなど,臨床実践の要諦がちりばめられている(安西信雄「読者のために私がお勧めしたい,本書の読み方・読みどころ」より)
SSTという効果的な技術力を駆使して,クライエントが現実の生活に役立つものの考え方と行動を身につける手助けをする際の,優れた援助者になるための必読書である。
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