日本は食料危機にどう備えるか

日本は食料危機にどう備えるか

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出版社
農山漁村文化協会
著者名
石坂匡身 , 大串和紀 , 中道宏
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2023年2月
判型
A5
ISBN
9784540222115

環境負荷を抑える観点から耕地の拡大や化学肥料・農薬の投入が制約される一方、世界人口は増加傾向にあり、食料不足(「不足の事態」)はすぐそこまできている。さらに、今後は気象災害の頻発や紛争の勃発によって輸入が滞る「不測の事態」も増えてくるにちがいない。そうしたなか,日本の食料自給率の低下には歯止めがかからず、食料生産の基盤である農地の減少も下げ止まる気配がない。その危うい食料事情をデータから明らかにし、食料確保・食料自給率向上への道を、農地の確保とコモンズとして水田農業の再生を重点に大胆に提言する。

【目次】
はじめに
第1章 日本の食生活の現状
第2章 食料安全保障 二つの側面
第1節 「不足の事態」と「不測の事態」
  第2節 「不測」は生じるのか 人口増への懸念
【コラム1】食料安全保障とは
第3節 「不足の事態」は生じるのか 地球環境保全からの制約
【コラム2】地球温暖化について
第4節 「不測の事態」は生じるのか
【コラム3】日本の窒素とリンの循環と収支
第3章 日本は不足に備えているか
第1節 危うい日本の食料事情
第2節 日本の経済力の問題
第3節 日本の取り組み
第4節 イギリス、スイス、ノルウェーの備え
【コラム4】一瞥したスイスの食料安全保障
【コラム5】アメリカ農業を支えるミシシッピ川
第4章 備えの基本は農地の確保
第1節 日本の食料生産力試算(日本の農業の実力を考える)
【コラム6】日本と世界の人口の長期見通し
第2節 備えの基本は農地(特に主食を生産する水田)の確保
【コラム7】 米食ほど地球環境にやさしい食システムはない
第3節 農地の拡大・維持は簡単なことではない
【コラム8】米の輸出について
第4節 農地の確保に向けて政策転換を
【コラム9】耕作放棄地の経済的評価
第5節 食料安全保障と畜産
【コラム10】飼料価格の高騰で迫られる工場型畜産の見直し
第5章 農業、とりわけ水田農業の持つ意義:水田農業は日本のコモンズ
第1節 人類と農業
第2節 水田農業は我が国の基盤
第3節 農業農村の捉え方
第4節 水田、水利施設を中心とした新たなコモンズ
【コラム11】農村RMOと中山間地域の農用地の保全
おわりに:本書の基本認識、指摘と提言

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