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―どんな人生にも物語はある。しかし物語にできる人生は、それほど多くはない―
戦争の記憶が刻まれた幼少期と多感な時期に起きたお家騒動を経て東大で文学と演劇に浸った学生時代、東京放送でラジオドラマの制作から始まり黎明期のテレビ業界で「ヤング720」など歴史に残る番組制作に関わった放送局員時代、テレビ局を退職して「ダンス・シアター・キュービック」を立ち上げ本格的に現代舞踏の世界に足を踏み入れた舞踏作家の時代――自伝的小説『ナナとジャン』をはじめ文学、芸術、評論と多彩な活動をしてきた著者が、共感と多様性、それを芸術で追い求めた日々を振り返りながら初めて自らの半生を語る。
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