動物という隣人

動物という隣人

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出版社
新教出版社
著者名
鬼頭葉子
価格
5,995円(本体5,450円+税)
発行年月
2023年2月
判型
A5変
ISBN
9784400407607

我々は脆弱で依存的であるがゆえに動物という「隣人」と共に生きる存在である――

哲学とキリスト教神学からのアプローチにより、従来の理論に潜む人間中心主義を克服すべく、共感とアガペーに基づいた新たな動物倫理を構想する。

動物の権利は関係的権利であり、脆弱性が権利の源泉となる。脆弱性とは有限性と依存性であり、依存性ゆえにすべての生は連帯し、関係的存在となりうる。脆弱性はときに苦しみをもたらすが、その苦しみに対する共感が共同体における合意形成を促し、動物への配慮を権利化する。宗教は、動物を含むすべての生に対する脱人間中心主義的な視点を提供し、アガペーとケノーシスに基づく倫理的配慮の可能性をも示唆する。

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