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日本近代詩の存立根拠に迫り、そのゆくえを<現在>の世界線で考察する、藤井詩学の緊急刊行。<日本>そのものを言葉の根源から論じる。
近代詩研究の創成期に、三好行雄の〈作品論〉と前田愛の〈テクスト論〉とは、私をまっ二つに裂いたと思う。それから三十五年が経つ。石原吉郎が亡くなり、鮎川信夫も世を去り、不安げに読まれ続く、近、現代詩のいっぽうで、新規に書かれる詩の季節は、未来はどこへ。
萩原朔太郎は〈日本の詩〉でなく、日本語で書かれる〈世界の詩〉に狙いを定めて苦闘する。アヴァンギャルド詩を含めて、承継されるべき詩はどこに。朔太郎の「詩の原理」を再考。
さらに、言葉は戦争を防げるか!
第2部:『文法的詩学』をめぐって日本文法の根源を問う、著者藤井貞和と山本哲士の対談を併録。山本が<述語制>言語学を提唱する。日本語の意味語と機能語との差異は、漢字かな交じり文の表記に結晶し、いまや避けて通れない。伝統的な国語学、日本近世の国学、山田孝雄、佐久間鼎、三上章、そして時枝誠記の西欧言語学批判を視野に、差異も含め語り合う。
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