本書はアニメやマンガのキャラクターや映画などの「作品型コンテンツ」に焦点をあて、商品やサービスの販売、地域活性化などにマーケティングの効果を期待してコンテンツを利用する「コンテンツによるマーケティング」と、コンテンツ自身の効率的な開発や消費を促進するマーケティング活動である「コンテンツのためのマーケティング」について論じている。
具体的には、コンテンツの広告効果の測定方法の提案、キャラクターの効率的な開発のための指針の提案、キャラクターのタイプ別のマーケティング・コミュニケーション方法の提案、コンテンツ・ツーリズムにおけるコンタクトポイントの提案を、多彩なデータを用いた実証分析に基づいて行っている。
作品型コンテンツに関心のある研究者や学生は言うに及ばず、地方自治体や企業などで、既存のコンテンツを使って消費者とのコミュニケーションを考えている人、映画やキャラクターを新たに開発しようとする人たちの必読書である。
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