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既に270号を超える長い歴史の「RM LIBRARY」から、過去の傑作巻を2~3冊分まとめて復刻する「RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)」。
シリーズ10巻目は、初めて異テーマの2冊を合本化しました。
とはいえ、共に国鉄気動車の中での個性派・少数派・短命であったという共通点があり、また著書も同一のため記載の方向性・粗密度合いなどは高いレベルで統一されております。
収録されたのは、RMライブラリーの第7巻「レールバス その生涯」と、第81巻「キハ08とその一族」です。
レールバスとは、1954~56年にかけて49両が製造された後年のキハ01・02・03形のこと。バス車体の技術を流用し歌車体にバス用エンジンを装着した成り立ちで、閑散線区のフリークエンシー向上およびコスト削減を目論んだものでした。
ドイツなどに成功した先例がありましたが我が国においては総括制御が実現しなかったこと、バス用車体の寿命が短かったこと、ラッシュ時にはむしろ積み残し等の問題が発生したことなどから短命に終わり、保存車もわずか1両のみ。ただし模型ファンには昔からよく愛された車種でもありました。
キハ08に代表される客車改造気動車は、急速に無煙化を進める中で、気動車の新製が間に合っていない地域に向けて、低コストで既存の客車にエンジンを搭載して気動車化するという試み。両運転台・片運転台・制御付随車・付随車とあらゆる車型が試作的に3~5両ずつ誕生しましたが、重量のある客車車体がベースのため走行性能には難があり、また気動車新製も軌道に乗ったことから量産化はなされず、車体寿命からすればそれより短命に引退となっています。
こちらも模型ファンの手軽な改造工作向けとして知られた存在ではありました。
本書ではこれらユニークな気動車の成り立ち・形式解説・各種資料・形式写真などを豊富に収録し、この種の車両の資料として決定版となっております。
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