教養としての日本の城

平凡社新書

教養としての日本の城

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出版社
平凡社
著者名
香原斗志
価格
1,012円(本体920円+税)
発行年月
2023年2月
判型
新書
ISBN
9784582860238

高くそびえる天守、水をたたえた堀、堅固な石垣……。戦国時代に生まれた築城技術は、西洋の影響も受け、江戸時代初期までめざましく進歩し続けた。しかし一国一城令や鎖国により、状況は一変する。城郭様式は国内で独自の発展を遂げるようになるが、それは城という文化の衰退の始まりでもあった。世界とつながる城の魅力を写真多数で紹介。


《目次》
第1章 安土城
奇想天外な高層建築が突如誕生した理由

第2章 大坂城
秀吉の城を埋めて破格のスケールに 不思議な復興天守の理解のしかた

第3章 小田原城
北条時代はヨーロッパ流城塞都市 江戸時代は災害のデパート

第4章 熊本城
日本一美しく壮大な石垣には世界からの影響が

第5章 姫路城
世界が認めた屈指の名城がこれほど美しい隠された理由

第6章 二条城
天皇に徳川の権勢を示す城にこれだけ見つかる西洋の痕跡

第7章 彦根城
古城から建物を寄せ集める欧米では不可能な日本の早業

第8章 名古屋城
復元された本丸御殿の金碧障壁画に見えるもの

第9章 江戸城
焼けても同じプランで建てつづけた日本の特殊事情

第10章 島原城と原城
世界に開かれた窓を閉ざす契機となった島原の乱の舞台

第11章 丸亀城、宇和島城、高知城、松山城
鎖国下に建てられた進化が止まった天守たち

第12章 松前城と五稜郭
幕末に設計された最新の城が役に立たなかった理由


《著者プロフィール》
香原斗志(かはら とし)
歴史評論家、音楽評論家。神奈川県出身。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。執筆対象は主として日本中世史、近世史。著書に『カラー版 東京で見つける江戸』(平凡社新書)。ヨーロッパの音楽、美術、建築にも精通し、オペラをはじめとするクラシック音楽の評論活動も行っている。関連する著書に『イタリアを旅する会話』(三修社)、『イタリア・オペラを疑え!』(アルテスパブリッシング)など。

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