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【土井善晴さん推薦!】
恐るべし平野レミ。真っ直ぐ素直にたがを外してものを観る。
世間に媚びず昂ぶらず超純粋な情動は、すでに不敵なアイデアなのである。
【内容紹介】
私の料理の原点は、やっぱり母の味でした――
子ども時代の味覚の記憶から、両親や夫・和田誠さんとの料理にまつわるおいしい思い出まで。食材への敬意あふれるエッセイ集。自らスタイリング&撮影した写真とともに、53品のオリジナルレシピも収録。
【本文より抜粋】
17歳のときに、はじめて大勢の人の前に出て歌った。どうしようどうしようと緊張していたら、「客席にいるのはみんなじゃがいもだと思えばいいのよ」と先生が安心させてくれた。でも、それはお客さんに失礼だし、じゃがいもにも失礼なような気がする。じゃがいもは主食にもおやつにもなるし、ビタミンBとCがいっぱいあっておいしくて、立派な人なのである。(「じゃがいもは立派な人なのです」より)
いつのまにかお料理の仕事が増えたけれど、私はいつまでもアマチュアのつもり。台所にいることが好きな主婦です。専門用語もあまり知らないし、お料理はたいてい自己流です。自己流ででたらめのようでも、これとこれを組み合わせるとこんな味になる、ということは慣れてくるとなんとなくわかるようになる。(「あとがき」より)
【目次抜粋】
・かつおぶしを削る音
・安くておいしい、いわしはえらい
・味噌汁の王者はなんといってもわかめです
・鶏肉嫌いの料理研究家
・おからを侮っちゃいけません
・毎日お味噌汁
・父とそば、私とうどん
・じゃがいもは立派な人なのです
・わが家のカレーの特徴
・小さい頃に食べたトマトの味
・ピーマンで真剣勝負
・かぼちゃを食べない夫
・アボカドは風変わり
・梅干はわが家の常備品
・火も包丁も使わないデザート
本書は、1995年に文化出版局より刊行された『平野レミのエプロン手帖』を大幅に加筆・修正のうえ、新たに原稿を加え再編集した作品です。
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