メディアの生成

ちくま学芸文庫

メディアの生成

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出版社
筑摩書房
著者名
水越伸
価格
1,540円(本体1,400円+税)
発行年月
2023年2月
判型
文庫
ISBN
9784480511669

無線コミュニケーションから、ラジオが登場する二〇世紀前半。その地殻変動はいかなるもので何を生みだしたかを捉え直す、メディア論の古典。

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メディアの近未来を予測するとき、ラジオの歴史から学ぶことは多い。20世紀が幕を開けた頃、電波を用いたコミュニケーション領域=無線は、最新のニュー・メディアだった。そこから徐々にラジオ放送が産業として編成され、マス・メディアとして確立し、全日放送される番組が人々の生活文化を形成していくことになる。本書は20世紀初頭から半ばまでのアメリカにおけるラジオの動向を通じ、メディアが経験した地殻変動や、近代社会における文化の諸相に迫る。インターネット登場前夜に書かれた名著に、新章を増補した待望の文庫版。

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メディアの近未来は
ラジオの歴史が語る

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【目次】
序章 メディア史の構図 

第Ⅰ章 無線想像力と産業的編制 
 1夢としてのテレ・コミュニケーション
 2エーテルを渡る声
 3ビッグビジネスとナショナリズム

第Ⅱ章 ラジオをめぐる心象 
 1KDKA ― 無線から放送へ
 2ガレージからリビングへ
 3マス・メディアのジャズ・エイジ
 4ラジオ・ブーム!

第Ⅲ章 混沌から秩序へ 
 1ラジオは電話である ― AT&T、ラジオへ進出す
 2山分けのやりなおし ― 「一九二六年相互特許協定」の成立
 3混信とパブリック・インタレスト ― 全米無線会議の展開
 4「一九二七年無線法」とFRCの発足

第Ⅳ章 大恐慌による放送産業の確立 
 1「暗黒の木曜日」とRCAの台頭
 2さまざまな可能性
 3「コマーシャル放送」の展開
4サーノフとペイリー
 5ネットワークの勃興

第Ⅴ章 エーテルの劇場化 ― 番組という文化の形成 
 1日々の楽しみたち
 2番組という文化コード
 3スポンサーの定着

第Ⅵ章 テレビジョンの到来 
 1「テレ+ビジョン」の徴候
 2テレビジョン標準化をめぐる攻防
 3ラジオからテレビジョンへ

終章 再帰 ― テクノロジー・メディア・社会

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