日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?

日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?

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出版社
日経BP
著者名
幡野武彦 , 松田琢磨
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2023年2月
判型
四六判
ISBN
9784296001378

鮮烈なマゼンタ(赤紫色)のコンテナやコンテナ船を見たことがありますか? 日本海運業の存亡を賭けた日本郵船、商船三井、川崎汽船のコンテナ船事業部門の大統合で誕生したシンガポールに本拠を置くオーシャン・ネットワーク・エキスプレス、略称ONE。2017年に設立されたONEの軌跡とコロナ禍による世界のコンテナ業界の大激動を追ったビジネスドキュメント。著者は海運専門紙記者と海運研究者。

 世界第2位のコンテナ港を擁するシンガポールで、邦船3社の30代、40代が中心となって作り上げた19カ国のスタッフを抱える多国籍かつ世界標準のスタートアップは、結果としてコロナ禍によるサプライチェーンの混乱とコンテナ運賃急騰などもあり、2年連続で2兆円の利益を上げる。赤字お荷物部門からの大逆転劇だ。

成功のキーワードは、「出島組織」。その定義は、以下の2点。
①本体組織から何かしらの形ではみ出して
②新しい価値を生む組織
ONEの目覚ましい成功は、日本の伝統的な大企業、いわゆるJTC(Japanese Traditional Company)の再生の方向性を示す格好の事例と言えるだろう。

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