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小学校の通級指導教室の日々をマンガで描いてきたシリーズは、第4巻から中学校通級へ舞台が移っていきます。小学校高学年から中学校にかけ、思春期が始まるなかで他人の目も気にかかってきます。通級指導教室を利用するのにも当事者が気持ちを整理すること、周囲の理解をはじめとした環境調整が大切になってきます。
第4巻では、こだわりの強さで自分の好きなことを通そうとするあまり他の児童や先生との関係が悪化しワガママと見られてしまった児童が通級で他者の気持ちについて学びます。
読み書き障害の児童は高学年になり通級利用が検討されますが、周りと違った選択ができません。6年生からの担任の先生からICT利用を勧められます。これがきっかけになり中学からは通級を利用します。
中学生になり、小学生のころに比べるとやるべきことが増えていくなかで、段取りがつけられずに苦戦してしまう女子生徒も登場します。
勉強もできて、素直な性格から周囲は問題があるというより、いろいろとアドバイスしてあげれば大丈夫と見ます。親の立場、先生の立場から良かれと思ったアドバイス、そしてときに叱責も加わり、さらに苦しくなります。通級利用を考えますが、ここでも他者と異なる行動は他人の目を意識してしまいます。
マンガの舞台となる市では小学校の通級指導教室の良さを経験した保護者を中心に中学校での通級設立を要望する声が上がってきます。元々、幼・小・中・高の切れ目ない支援を構想していた市側は中学校での通級指導教室をスタートさせます。
中学校通級指導教室の担当者は、他市で通級経験のある先生と特別支援学校との人事交流によって着任した先生の二人の女性です。二人は、小学校の通級担当者とも相談しながら、生徒と協力して少し大胆に通級の存在をアピールしていきます。
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