特集:大人のための童話
今号は「大人のための童話」を特集。吉村萬壱、小池昌代による書き下ろしを収録するほか、編集委員が厳選した名作を再録する。
特集・大人のための童話
名作再見(8作品)
夏目漱石「一夜」
中島敦「狐憑」
円地文子「花食い姥」
和田芳恵「雪女」
藤枝静男「龍の昇天と河童の墜落」
大庭みな子「どんぐり」
富岡多惠子「幼友達」
川上弘美「神様」
書き下ろし(2作品)
吉村萬壱「それらは「ジメェー」という。」
小池昌代「羽衣」
文科(エッセイ)
柴田翔「遠い日々 柏原兵三の面影、折々」
西村幸祐「見えない検閲」
中尾務「小沢信男のガールフレンド」
浅野洋「〈目線〉が違えば町の〈景色〉も……」
創作(小説)
藤沢周「鎌倉幽世八景〈6〉 太刀洗」
大鐘稔彦「医学と文学の間〈10〉-一アウトサイダーの生涯―」
松本徹「乱雲の月―後光厳天皇の時代 続・南北朝は成立しなかつた」
石井利秋「犬を飼うことになった」
久保田光雄「サインポール」
竹野滴「?【ニンベン】 」
逆井三三「夢もなく希望もなく」
森田晏史「マリーのウィッグ」
新連載
麻田実「明日行灯〈1〉 演劇はいま……」
同人雑誌季評
河中郁男「無と虚をめぐる随想」
谷村順一「そこそこの生きかた」
連載
清水節治「名作の舞台─記録と記憶⑦齋藤茂吉『赤光』・⑧北杜夫『茂吉晩年』 」
鈴木ふさ子「海の詩学─三島由紀夫 8 十四歳の海 ─詩「訃音」・「凶ごと」の周辺─」
深澤晴美「学界への窓18 川端康成没後五〇年/沖縄日本復帰五〇年―米国統治下時代における川端康成の沖縄行」
芹沢俊介「「ことば」と「からだ」 31 離れる〈4〉」
中沢けい「中上健次と韓国 3 新宮への道 『紀州 木の国・根の国物語』を読む②」
伊藤氏貴「文藝季評 41 変化する関係」
佐藤洋二郎「「私小説」を歩く 第二十六回 安岡章太郎 やっぱり私小説しかないよな。」
松本徹「大倉山から 14 「物語」の冒険-『禁色』」
勝又浩「道元─「正法眼蔵」の宇宙
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