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パンデミック、そして終わりの見えない破壊と殺戮。行き詰まり閉塞した今だからこそ、マルセル・モースの贈与論の読み解きを通して、
来るべき新しい社会のシステムを模索する。
1923-24年モースは贈与論を発表し、当時整備され始めた各種の社会保険に大きな期待を寄せた。第一次世界大戦とロシア革命によって多くのものが失われ、社会のシステムが大きく揺らいだ時代だった。同時にモースはまたボリシェヴィズムへの危惧を表明し、大衆自らの積極的な参加を伴う市場の意義と「協働」を論じた。現代の協同組合、そしてNPO、NGOなどに繋がる「協働」のあり方を通して、社会の再構築と連帯を問う。
【目次】
はじめに
Ⅰ部・贈与
1章 見知らぬ者への贈与
2章 不純な贈与
3章 無償の愛と社会喪失
4章 アルカイックな贈与──クラとポトラッチ再考
5章 贈与という賭け
6章 贈与、この社会的なもの
Ⅱ部・セキュリティ
7章 AAAの高齢者──動員し選別する保険
8章 持続可能な社会保障?──エコロジー的近代化型福祉国家のゆくえ
9章 二階建ての医療──プロイセン・モデルとアメリカ・モデルのあいだに
10章 ポーパリズムの統治
Ⅲ部・保険
11章 社会の発見──保険と調査
12章 保険の優しさと残酷さ──社会的なものの解体
参考文献(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ部)
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