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GHQの支配下にあった日本の戦後復興期、占領行政の終わりとともに、日本において初めて、契約によるビル管理(メンテナンス)という業務形態がスタート。やがてそれは、自然発生的に新しいビルメンテナンス業という新しい産業として右肩あがりの発展を遂げた。今日のメガロポリス都市の勇壮なインフラが日本国土の経済基盤を支えている背景に、ビルメンテナンス業界の中心でこの産業を牽引してきた浅地庄太郎という男の存在がある。本書は、すでに若いころから先見の商才を発揮し、GHQでは住宅局日本人首席顧問として実力を見せつけ、やがて日本のビルメンテナンス業の創生と発展を導いた浅地庄太郎の功績を記録した人物伝である。浅地は、ついに世界ビルサービス連盟の終身名誉会長にまで就任した。明治38年3月16日生まれ、金沢市出身の浅地庄太郎は、昭和58年8月8日、享年78歳でその生涯を閉じた。
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