モスクワ勃興期編
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モスクワ大公国勃興期にあたる一四世紀末から一五世紀半ばにかけて書かれた聖者伝『ラドネジのセルギイ伝』、『ペルミのステファン伝』、『ベロオゼロのキリル伝』を訳載。
モンゴル襲来後、とてつもない暴力が横行する荒廃した時代にあって、これら三作をはじめとする聖者伝文学は、神に拠り立つ徹底的な自己犠牲の精神を書きとどめている。
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