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特発性正常圧水頭症とは、なんらかの原因で脳脊髄液(髄液)がたまりすぎ脳が圧迫される病気です。歩行障害、頻尿、認知症を主な症状とし、正しい診断を受け、適切な対処をすると症状が改善されます。アルツハイマー型認知症などと合併している場合でも、特発性正常圧水頭症を治療し転倒しやすさや尿失禁などの症状が改善されることで、介護負担が減ったり、生活の質が高まったりします。
しかし、歩きにくい、トイレが近い、ぼーっとするなどが症状の病気はほかにもあり、高齢者がこのような状態になっても特発性正常圧水頭症だと気づかないことも少なくありません。
本書は特発性正常圧水頭症にはやく気づき、適切な治療を受けるための病気の基礎知識や、診断のための検査方法、治療法、シャント術後の過ごし方などを、ケーススタディもまじえながら詳しくわかりやすく解説します。
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