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◎「空気が動かないと水は動かない」――独自の自然観察をもとに提唱する新たな「土・木」施工、環境再生の技術「大地の再生」。杜の造園技師・矢野智徳が長年にわたり培ってきたその思想と技を、実践派イラストレーター・大内正伸のふんだんなイラストと写真で解説。
◎大地の再生、7つの手法。
1 「風の草刈り」――基本は高刈り、地ぎわ切りは一部だけ
2 「風の剪定」――自然樹形に戻す、風通しのために切る
3 小さな水切りが与える変化――表層5cmの水脈と空気流に着目
4 水脈溝と「点穴」は地下部施工の核心部――荒治療にはコルゲート管を
5 抵抗柵と植栽土木――荒れた里山は有機資材の宝庫
6 沢や水路の再創造――流路をつくり泥アクを流域に分散、浸透させる
7 仕上げはグランドカバー――炭の効用と枝葉のフィルター
小さな庭先や身近な農地、里地・里山から始める「大地の再生」。環境再生をアウトドアする本。
【目次】
プロローグ――屋久島/大地の再生講座にて
1章 「大地の再生」とは? 総則――空気視点を取り戻す
2章 技術各論――計画(見立て)から各施工法まで
3章 各地の事例から――田畑・農道・崩壊斜面・庭
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環境再生の手がかりは、雨と風の動きを丹念に追うこと。雨が降っているとき観察すると、水と空気の動きがよくわかる。自然地形やそこにある構造物、ものの間をすり抜けていく水と空気を読む。地上と地下で滞っているところを探す。そこを再生していく。人目線から外れ、自然目線で探っていくと見えてくる。(by 矢野智徳)
Gomyo倶楽部、里山オーナー制度の雑木林、そしてわがアトリエの敷地・畑と、3つのフィールドそのそれぞれで、「大地の再生」方式を実践してみるのが、本当にわくわくするほど楽しみである。(by大内正伸)
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