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【後 記 より】
本書は、ここ一〇数年の間で学会誌・論文集等に発表した論文を中心としている。これまで関心を持ってきた分野については、『中国古代の聚落と地方行政(汲古叢書三三)』汲古書院、二〇〇二と『中国古代の律令と社会(汲古叢書七八)』汲古書院、二〇〇八とで、一応の纏めを行ってきたが、本書に収録した小文は、この両書と関連する課題であり、機会を得て両書を補完したものである。
最近は中国の経済発展も関わり、引き続き大量の簡牘が地下から出土し、学界に活気をもたらしてくれている。本書中、第九章を除く各章は、これら簡牘を中心に、これまでの課題を補完したものであり、従来の研究テーマとの関係で、「律令」と「地域支配」との両語を用い、本書書名を『中国古代の律令と地域支配』とした。
第九章は、中央大学大学院文学研究科の演習で、在職中、長年、『水経注疏』を読んできて、中国各地の地域社会を意識する上で、『水経注疏』からは大きな恩恵を蒙ってきた。このため『水経注疏』に関係する一文は、簡牘を中心とする本書において、簡牘と直接関係することはないが、中国の「地域支配」を理解する上で必須の課題と考え、『水経注疏』出版に至る経緯を扱った本章を、巻末に入れることとした。
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