取り寄せ不可
継母に虐げられる不遇な灰かぶりに、
人嫌い子爵が求婚したわけは――?
意地悪な継母と異母妹たちの冷酷な仕打ちに耐えるカレンザ。
継母に1ペニーもドレスの仕立て代をもらえず、年頃になっても
社交界デビューもせず、病弱な父を支えてひっそり暮らしている。
ある日、オースターフィールド子爵が屋敷に滞在することになり、
現れた子爵の並外れた容貌に、邸内は色めき立つ。
妹たちは着飾って子爵の気を引こうと必死だ。
カレンザは古びた服で庭のばらを摘み、子爵に色目を使ったと
継母と妹たちに心ない言葉を浴びせられてもなんとかこらえた。
それを子爵に見られたのは、少し悲しかったけれど……。
翌朝、散歩をしているとオースターフィールド子爵が小道に現れた。
「僕と結婚してほしいんです。あなたを子爵夫人にしたい」
永遠の愛も誓わず、寝室も共にしないが、安定した生活を保証する――戦争で顔と体に傷痕のある子爵に提案された名目だけの結婚。はたしてそこに幸せはあるのでしょうか? ジェイン・オースティンファンの著者ならではの卓越した描写力に引き込まれます!
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