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相対する白と黒。死をいざなう蝶が導く先は
永瀬の地獄から逃げ出した朔と藤花。
しかし二人の行く先にはもはや安寧の地などなく、さらなる地獄のしがらみが二人を絡めとる。
「神がかりの山査子」に保護されたものの、異能を強めるその特異な眼を狙われる朔。
滅びの力をもつ神をその身に下ろそうとする山査子の男と、それを邪魔せんとする少女の間で繰り広げられる「地獄めぐり」。
その中で、朔は藤花を危険にさらすものを呼び込む己の眼と運命を呪いはじめる。
そして死をいざなう蝶が二人を導く先では、燦然と繰り広げられ続けてきた醜悪な舞台がその幕を下ろそうとしていた。
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